成田への愛と情熱
輝く成田への将来ビジョン 6年間の総括
27歳で市政へと送り出して頂き、6年が経過しました。
掲げた将来ビジョン21項目についてこれまでの政策の進捗状況を報告します。
ビジョン1
女性の活躍が社会の発展
保育や病児保育の受入れ拡大・育児ママたちのサポート支援・女性のキャリア教育や不妊・不育治療への補助・プレコンセプションケアの推進
進捗状況
- 市内老朽化が進んだ保育園の再整備、待機児童が発生しているゼロ歳児の店員を新しく設けるなど低年齢児の保育の受け皿を拡大
- 保育士確保のため、私立保育園に勤務する保育士の月額給与の上乗せ補助や、勤務年数に応じて一時金を交付する「なりた手当」の増額を実現
- 未就学児とその保護者や小学生から高校生までの居場所となっている「子ども館」の開所日を61日間増やし年間347日へ拡大
- 結婚や妊娠・出産期における経済的支援や保険外診療となる不妊治療における先進医療への補助制度を提言し実現。令和6年春より新設され、またプレコンセプションケアの普及啓発を推進
- 待機児童解消のため、久住第三児童ホームの開所や平成児童ホーム、来春には本城第3児童ホームを開所予定

ビジョン2
安心・安全な子育て、教育環境の充実
給食費ゼロ・医療費ゼロ・社会全体で子どもを育てる社会の実現・スクールバスの導入や通学路の安全確保・次世代を担う子ども達へ教育環境の整備・地域に豊かさを育む遊び場や地域教育・シティズンシップ教育の推進
進捗状況
- 給食費の完全無料化は未達成であり段階的な対応にとどまっている。令和5年4月より市立の中学校3年生及び義務教育学校9年生、ひとり親家庭の児童生徒に無料化を実施
- 子ども医療費無償化については、令和5年8月に入院11日目以降、通院6回目以降の自己負担額は無料化とし高校生等医療費助成事業も現物給付方式を実現
- スクールバスの導入については、全国的にバスの運転手不足が課題となっており、実現には至っていないが、交通施策の検討会にPTAが参画予定であり、通学路の安全確保については以前よりも予算を拡充し対応中
- 教育環境の充実として、小学校へ市独自施策として教育相談員を派遣、スクールソーシャルワーカーを教育委員会に配置することで、多様化する問題に対し、医療、福祉とも連携をする体制を構築。学校体育館への冷房導入も、小学校3校、中学校7校、義務教育学校2校へ整備、入札不調による整備計画の遅れもみられるが、残り17校についても順次整備を行う予定
- 地域の遊び場、居場所づくりにおいては、自身のこれまでのひとり親家庭に対するボランティア活動などを通し、市内で活躍する市民団体への支援等を訴えてきたが、来春よりこども食堂に加えて、公園等を利用して子どもが自由に遊ぶことのできるプレーパークなどの居場所づくりを増やすための新規事業が令和7年よりようやく実現
- 地域教育の推進については、令和5年度度より市内全小中義務教育学校で学校運営協議会が設置されコミュニティスクールを開始。学校支援地域本部事業については、29校のうち地域コーディネーターの配置が18校となっているため、コミュニティスクールと共に推進を図る
- 「こどもまんなか社会」の実現と子育て施策推進のため庁内に「こども未来部」の設置、こども家庭センターの設置、子ども子育て事業、子どもの貧困対策を含め子ども計画の策定



ビジョン3
超高齢社会に対応した、持続可能なまちづくり
コミュニティバスやオンデマンド交通の見直し、子どもから高齢者まで包括的支援体制の充実、多世代間交流が活発なまちづくり、地域医療体制の連携と充実、危機管理体制の強化
進捗状況
- コミュニティバスやオンデマンド交通の見直しについて、市内交通政策を統括する「交通政策室」の設置実現、交通空白地域への新たな交通施策の検討や、市内交通政策の抜本的見直しを検討段階まで引き上げ、令和8年度以降の事業実現を予定
- 新たな特別養護老人ホームの開設をはかり、今後も特別養護老人ホームと介護老人保健施設等の複合型施設を開設、介護サービスの基盤強化を図り、介護人材不足解消のため、介護職員の資格取得のための費用助成や定着を支援する介護版なりた手当の支給
- 地域包括支援センターについては相談件数の多いニュータウン地区への職員の増員や生活支援コーディネーターの市内全域を担当する第一層だけでなく、各地域を担当する第二層までの配置を実現
- 買い物支援として移動スーパー事業の開始をはじめ、各地域停車スポットの新設を支援
- 多世代間交流が活発なまちづくりとして、市内公共空間の利活用を提言、なりみちプロジェクトが開始、NT地区の再開発事業のためにはまず、スマートシティの概念を含めた、基本構想の策定を提案し、成田NTの将来を見据えた複合型施設の整備に向けた基本調査や将来ビジョンの策定が実施される。今後も基本構想や基本計画を策定し、事業化を目指す
- 将来の担い手である、子育て世代や若年層の流入を目指し、若年層結婚新生活支援事業の拡充を提言、所得制限の緩和や、補助対象経費の拡大につながる
- 地域医療体制の充実と連携については、国際医療福祉大学との連携により各種講演会の開催や、介護予防、生活支援サービス事業として短期集中予防サービスなどを開始。医学部から初の卒業生も輩出され、薬学部が新設されるなど地域医療の担い手の確保が期待される
- 新型コロナウイルス感染症対応の経験を活かし、成田空港検疫所を中心とする成田国際空港保険衛生協議会に参画、感染症措置訓練に参加することで、検疫所をはじめとする関係機関との連絡体制や連携の強化を図り、新たな感染症対策につとめ、新型インフルエンザ等対策行動計画の見直しを行う
- 避難所運営委員会の設置、自主防災組織の新設、消防団拠点施設整備や備品の更新拡充に努める。防災のDX化を提言し、LINEを用いた活用について現在検討中
- 令和一連の台風による倒木被害から、環境森林譲与税を用いた伐採を提言、重要インフラ施設周辺森林整備事業が新設され事業が進行中

ビジョン4
成田経済圏の確立
観光施策の強化充実と観光DMO設立の推進、郊外周遊性の確保、成田空港を核とした物流拠点整備、健康・医療産業の集積、ベンチャー企業の支援、農業施策の充実、新規就農者支援や6次産業化支援、綿密なデータに基づく市民ニーズの把握で的確な政策の実行
進捗状況
- 本市の観光振興の基本となる考え方や施策の方向性を示す成田市観光振興基本計画において、提言を行ってきたデジタルマーケティングの推進やKGI、KPIの設定、観光DMOの設立推進やピクトグラム、公衆無線LANや、郊外周遊性の確保などが概ね組みこまれ一部実現
- 下福田地区において地域未来投資促進法を活用し、不動産大手ヒューリックによる大型開発が大型物流拠点を開発、民間需要に対応するため、本市においても企業立地適正調査を行い、重点促進地域を定め、ゾーニング等を行うことにより産業の適正誘導をはかる見込み
- 医療産業の集積については令和6度に国際医療福祉大学薬学部が開校、それに伴い同年夏には岩淵薬品株式会社との包括連携協定が結ばれるなど、今後も空港の機能強化に伴うまちづくりと共に産業集積が期待
- 農業施策の充実としては、減少傾向にあった集団営農用機械施設整備や農道整備事業の予算拡充や基盤整備にかかる一部補助を行う補助金の新設、親元就農者への支援を可能とする新規就農者支援の新設や新市場を活用し、農産物の輸出促進を図るため農産物のブランド化を図るなど6次産業化の支援、オーガニックビレッジ宣言など有機野菜への取り組みも強化

ビジョン5
郊外の地域振興策の充実
新駅の設置や東京都心を結ぶ鉄道の整備、北千葉道路の早期完成と周辺地域振興
進捗状況
- 令和6年9月24日に今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会が国土交通省において設置され、成田空港の機能強化にあわせて国際ハブ空港としての成田空港の競争力の維持・強化を進めていくため、都心や羽田空港との鉄道アクセスの充実に対する検討が開始
- 北千葉道路については押畑・大山地区間が事業着手へ、既存区間についても4車線化にむけ事業が進行中
- 圏央道千葉区間については2026年度中の全線開通を予定
- 郊外の地域振興としては騒音地域において環境整備調査が行われ、当該地域に地域振興を図るための施策が検討中
